2010/03/29

丸屋九兵衛ーファンの叫び

ブラックミュージックファンなら誰しも手にしたことがあるであろう名雑誌が「bmr(=ブラックミュージック・レヴュー)である。
インターネットが普及されるずっと前からこの雑誌を愛読しており、 ここから学んだことは数知れない。

そのbmrの編集者であり、また同誌で「雑学王」というコラムを10年以上担当している丸屋九兵衛という人がいる。
彼のファンは日本中、いや世界中に存在し、ミクシーには彼のファンコミュがあるほどだ。
私も丸屋ファンの一人であり、彼の名前を誌面で見る度、「あ、丸屋さんだ」と心を踊らせたものだ。

数年前に念願叶ってはじめてbmr編集部にお邪魔した際、あつかましくもご本人から渋々とサインをいただき、帰り道はスキップしながら赤坂の街を歩いたこともあった(当時の編集部は赤坂にあった)。

また、前回の帰国時にもbmr編集部へ伺い、小渕編集長が丸屋さんと一緒に現れたとき、「柳川さんは確か丸屋さんのファンでしたよね」とご本人の前で言われ、わたしの顔は一瞬にして赤くなってしまった(地黒なのでわからなかったかもしれませんが)。

というわけで、勝手に一方通行な想いを丸屋さんに寄せているわけだが、やさしい丸屋さんはご自分のブログをはじめた際、報告メールをくださった。
「そう、ついにわたくしめもブログというものを始めました。しのさんやったら読んでくれはるかなあ思て。いちおうお知らせ。」

読みます読みます!!!!!!!

エル・マルヤッチ
http://elmaruyatch.bmr.jp/

2010/03/22

南しずか写真展ーMinami+Carnival

アメリカと日本で活躍するフォトグラファーの南しずかさんの写真展が「コニカミノルタプラザ」で開催されます。

NYで行われたフレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーの写真オークション会場で、ボランティアとして参加していたしずかさんと出会ったのは4年前。

個性的な眼鏡をかけ、少年のような出で立ちでテキパキと動き、そして内に何かものすごく熱いものを秘めている、そんな雰囲気のしずかさんに、わたしは話しかけたくてうずうずしていたのを覚えています。

彼女の撮る写真は、女性性と男性性がうまい具合にミックスしており、柔らかさを出しながらしっかりと芯があり、それでいて自己顕示欲をまるで感じさせない、不思議な魅力があります。被写体が、彼女に撮られていることに意識をしているようで、意識していない、俗っぽい言い方ですが、まさに自然体でいられるのが、写真を見て感じられると思います。

フォト・プレミオ
南しずか写真展 Minami+Carnival
カーニバルinトリニダード・ドバゴ共和国
3/24〜4/2

コニカミノルタ・オフィシャルサイト
http://konicaminolta.jp/plaza/schedule/2010march/gallery_a_100324.html

上記のサイトから拝借しました↓
作者の撮影ノートより
大学生だった2001年、何気なく付けたテレビから流れていた、トリニダード・トバゴ共和国のカーニバルの映像。色鮮やかなコスチューム、カリブ特有の暑 い日差し、初めて耳にするスティールパンやソカの音。そして画面からあふれんばかりのその熱気に衝撃を受けた。それから3年後の2004年、ニューヨーク の写真学校ICPの学生だった時、ハーレムでトリニダード出身の60代後半の男性に出会った。「来年のカーニバルは100周年だからすごいことになるよ。 興味があるなら絶対に行った方がいい。」と勧められた。一度、生のカーニバルを体験したいと思っていたので、学校を休み、ひとりでトリニダードへ旅立っ た。

2010/03/12

太陽が二つ

日本から遊びに来ていたメンターのS先生とトライベッカをお散歩をした。

旧正月にNYのクイーンズにいる四柱推命の先生に運気を見てもらうために先生は年に一度はニューヨークへ来る。S先生によると、その四柱推命の先生というのはものすごく当たるらしく、現ブルームバーグ市長も顧客なんだとか。今回の旅はそのブルームバーグ氏との会合もあるということで、旅というよりは出張のようだ。

S先生によると、運気というのは川の流れのようで、それを自分で把握することが大事だという。S先生は日頃何十億のお金を動かしている人だ。多くのお金が動くということは、それだけ多くの人間も関わってくることになる。責任も当然重くなる。そうなると、自分の力だけではどうにもならないことが起こってくる。
だからこそ、自力ではない、天の力というのを信じているという。
ただその天の力に頼るだけではなく、天の合図がやってきたときにすぐ動けるように準備をしておくことは絶対に必要だと念を押された。

何か逆境に立ち向かったとき、それが神様が与えてくれた「乗り越えなくてはならないチャレンジ」なのか、それとも「別の道があるという合図」なのかを見極める必要があるという。その見極めというのが難しい。
「チャレンジ」なのに、もういいやとすぐにあきらめてしまったり、
逆に「別の道への合図」なのに執着してこれでなくては嫌だ、と思いたくなることもあるだろう。
だからこそ、流れを知ることが大事なんだそうだ。あとは、まわりにいる大切な人たちが、自分の選択によって不幸になっていないか、ということを知る必要もあるという。

S先生が「なんだか太陽が二つあるように見えるぞ」とおもむろにカメラを出し撮影をはじめた。
先生がNYへくると、必ず晴れる。たとえ前日に雨が降っていても、大雪になっていても、先生の到着を待ってましたとばかりに太陽が現れる。

先生から教わることはまだまだたくさんありそうだ。


2010/03/09

たのしいこと、つらいこと。

先日、日本からのお客様がきて一緒にお食事をさせていただいた。
その話はあとで書くとして、そのときに「NYで一番楽しかったこと、つらかったことは何ですか?」と聞かれた。

能天気な性格から楽しかったことは沢山あるので、どれが一番か選べず、ブルックリン橋を自転車で駆け抜けるとき、ミュージシャンの方の写真を撮らせてもらっているとき、そういう瞬間が最高に幸せだなあと思います、と答えた。でも頭の中では、おいしいご飯を好きな人と食べているとき、友達とおもしろい話をして大声で笑っているとき、空を見上げて飛行機雲を見つけたとき、鉄橋を渡っている最中に夕日が真正面で見えたとき、そのどの瞬間も最高に楽しい!と思うなあ、と考えていた。一番、というのはなかなか選べない。

でも、逆につらいことを考えたとき、しばらく考えたけれど、一向に出て来ないのだった。
うーん、うーんと唸っていると、横にいた私を長く知っている別の人が、
「ほら、アパートの天井が落ちてきたじゃないか。あれは?」と助け舟(?!)を出してくれた。
「そういえば、そんなことありましたね!」と逆にその人の記憶力に驚くのだが、実はそれも2年も昔の話ではない、その事実に本人がまたびっくりする始末。
つらいことがあったとしても、それがほとんど今では「あれがあるから今がこうなったのかあ」と、どこかで納得できたから、それが「つらい」という記憶として残っていないのかなと後から気がついた。

と同時に、そのつらさの感情の記憶をすぐ思い出さなくとも、そのとき助けてくれた人たちやそばにいてくれた人たちのことは、すぐに思い出せる自分でいようと思った。

2010/03/03

最高におもしろいブログ

おそらく、ちん○とか、まん○とかいう言葉の頻出度・日本一を誇るブログがこちら、押野素子さんによる「洋楽の歌詞に、突っ込み入れてみました」です。 
ご本人に直接お会いすると、ブログの内容とは真逆の(失礼)青山学院大学出身、見た目もお嬢様の風貌なのに、一度口を開くとエロネタ炸裂・・・。 
だいたい押野さんのプロフィールがこのようになっております。
  • 性別:おっさん90%、生娘10%
  • 誕生日:みのもんた、タモリと同じ
好きな歌手は北島サブちゃんだそうです。

そして、エロネタブログ炸裂の傍ら、翻訳者としても大活躍されてます。
「マイケル・ジャクソン裁判 あなたは彼を裁けますか?(アフロダイテ・ジョーンズ著)」、「ヒップホップ・ジェネレーション 『スタイル』で世界を変えた若者たちの物語 (ジェフ・チャン著)」などなど、様々な本の翻訳を手がけております。

また、bmrでコラム連載をお持ちで、スラングについて詳しく書かれております。

押野さんの文章を読むと、言葉というのは、フロー、流れが本当に大事なんだなと納得します。
エロ炸裂でありながらおもしろく、伝える場所をきっちりおさえ、決してマスターベーションになっていない。
ブログなんていうのは、そもそもマスターベーションのようなものですが、決してそうではない、数少ないものの一つです。